020415                                                                                          卒論レジュメ

                                                            田面木 千香

新しい学習指導要領と現場の実情から考える教育制度

 

テーマ設定の理由

 ここ2ヶ月の就職活動を通して最も強く感じたことは、様々な面においての自分の力量不足。就職活動をしている今が、これまで生きてきた中で一番頭を使っている、と感じる。

自分はどんな人間なのか何がしたいのか

企業の採用の場で問われるのは常にこの二点である。今まではこれを、何とかごまかし、ごまかしでもやってこられたが、就職活動においては全く通用しない。

今になってやっと、こうしたことに気づくのは、もともと何をするにも何にとりかかるにも遅い、自身の性分というところが大きいとは思う。しかし、私のような人は決して少数派ではないと思うし、こうしたことを感じずに生活する人もいるであろう状況には、多少なりとも、教育に問題がないだろうか。

 

新しい学習指導要領

 文部科学省では、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、盲学校、聾学校及び養護学校について

全国のどこにいても一定の教育水準の教育が受けられるようにするため、学校がカリキュラムを編成する基準として(文部科学省HPより)

学習指導要領を定めているが、これが今年度より大きく変わる。

 文部科学省では、

完全学校週5日制の下、ゆとりの中で一人一人の子どもたちに[生きる力]を育成すること

を基本的なねらいとし、

改訂の4つのねらいとして

(1)  豊かな人間性や社会性、国際社会に生きる日本人としての自覚を育成します。

(2)   自ら学び、自ら考える力を育成します。

(3)  ゆとりのある教育活動を展開する中で、基礎・基本の確実な定着を図り、個性を生かす教育を充実します。

(4)  各学校が創意工夫を生かして特色ある教育、特色ある学校づくりを進めます。

を挙げている。

 実施のスケジュールとしては、

幼稚園は平成12年度から、小学校・中学校は平成14年度から全面実施されます。高等学校は平成15年度から学年進行で実施されます。盲学校・聾学校・養護学校は、それぞれの学校段階に準じて実施されます。

とされている。

 文部科学省はこの指導要領の改訂で、学校は変わる、と言っている。

しかし、子どもの学力低下を懸念する声など、この改訂に疑問や不安を抱いている人は少なくない。私も同じである。しかし、実際の現場を見てみなければ、結果を見てみないことには何とも言えない、というような気もする。

そこで、この新しい学習指導要領を踏まえ、実際に現場に足を運び、実態をこの目で確かめ、子どもたちに、今、本当に必要とされるものを探りながら、教育制度について考えていきたい、と思う。